周囲の期待を裏切る事が出来なくて盛り過ぎた結果

私が就職活動で盛りすぎてしまって、嘘をついた理由を簡単にいうと、『就職活動に非常に苦戦していたから』です。私は国公立大学を卒業していますが、卒業後に一般の就職者の就職枠で就職しようとしても、経験が無いという理由で一般事務での採用は、正社員・派遣社員では非常に難しい事でした。もし応募したとしても、経験のある他の応募者が優先され、私は採用されなかったのです。その時、周囲には私の就職を期待する人がたくさんいて、就職できない事に対して非常に焦っていました。

そこで、色々な人の意見を聞き、専門的な事を扱う事務なら可能性があると思い、貿易事務に応募しました。貿易事務は英語を扱う仕事です。私は、海外経験も普通の人よりもあり、英語の資格も普通の人が取得するのが難しいレベルの物を持っていました。しかし、その就職活動をしていた当時は、英語に対する興味が失せていて、英語を何年も一切勉強していなくて、試しにTOEICのテストの問題集をやってみたら、320点に下がっていました。しかも、海外経験は全て英語圏以外なので、英語は簡単な道案内や挨拶ができる程度で、英語で会話した経験がほとんど無いため、ほとんどしゃべる事はできませんでした。

盛りすぎてしまったシチュエーションと心境

派遣会社で紹介された求人を見ると『若干の英会話ができる事』と書かれていました。私は『英会話なんか無理』と思いましたが、外国人が『日本人は、算数や料理やスポーツなら少しできるだけでできると答えるのに、英語になると日本人は英語ができないと答える。挨拶ができるだけでも英語はできていると思う』と言っているのを思い出しました。じゃあ私も英語ができると思うようにしました。仕事を得て周囲を安心させるためには、自分も強気でいかないといけないと思い直して面接に挑みました。

面接では、海外経験と資格を猛烈にアピールして、『海外で生活してきた経験と、今まで勉強してきた事を仕事にも生かしていきたいです』と言いました。そこまで英語はできる訳ではないのですが、派遣社員はアルバイトで使い捨てだと言う人も結構いるし、募集要項には『若干の英会話・未経験歓迎』と書かれていたので、それほど英語力の必要のない易しい仕事だろうと思っていました。今までアルバイトで働いていて、求人広告と実態が全く違い会社に騙された事が何度かありました。その経験から、『嘘をつくのは悪い事だけれども多くの会社は普通にやっていることだし、盛るのは嘘ではないので別にいいのでは』と言い聞かせていました。会社は平気で嘘をつくのだから、労働者も盛るくらいなら問題無いと考えました。

バレたあとどうなったか

ばれた後が非常に大変でした。海外経験があってそれなりの英語の資格を持ち、それなりの学歴があるので、期待されていました。しかし、上記のような状態だった上、説明が下手と言われている上司の下だったので、仕事ができませんでした。その上司は、社内でも人間性に問題があると言われている人間で、気に入らない事があると怒鳴り散らしたり、常に下品な事を人前でやるような方でした。そんな状態だったので、私も毎日怒鳴り散らされたり、嫌みを言われたり、嫌がらせを受けるようになりました。

そんな毎日に嫌気がさしてきました。仕返しをしようと考えていました。求人を見ると未経験歓迎と書かれているし、雇用契約書に目を通すと勤務時間は違うし業務外の仕事をさせられている事に気がつきました。これと、上司が怒鳴っている所を録音すれば完璧だと思い録音して、訴えました。その上司の言っている事とどなり声がひどかったので、私は勝訴し、賠償金を受け取りました。この事がきっかけで働く事に対して恐怖感を持つようになりました。この事から、企業も労働者も嘘をついたり盛りすぎたりすると双方にとって利益が無くなると思いました。